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翻訳・校訂
- 228 IMAGINE 2004/07/28(Wed) 10:58
- 228 名前: two_tossy 投稿日: 2004/06/13(日) 22:44 [ rJjwsy.k ]
庵主
当たらぬことばかりのうえ、なんだか間違いだらけで読みにくい板だったと
思います。お恥ずかしいかぎり。
「微疾挙頸」の件ですが、問題は「微疾」のほうですね。いろいろあたって
みるかぎりでは、「微恙」と同義=「ちょっとした病気」の意として使ってい
る場合が多いようですね。和后紀で「元興元年、帝 崩ず。長子の平原王は疾
有り」とあるところ、『続漢書』では「皇子・勝 長ずるも、微疾有り」となっ
ています。この場合、じつは病気は不治のものなんですが、やんごとない身分
の方なので「微疾」と表現したのでしょう。
ただ当該箇所では「ちょっとした病気」という表現では意味が通じません。
「微」には式微という語もあるように、「衰える」の意もありますから、
衰えて疾みつかれている、と解することも可能でしょう。しかし自分は「疾
微(なか)りせば」と読むのがよいと思います。
「吏 将に去らんとするに、疾微りせば頸を挙げ、言有らんと欲するが若し」
とすると、意味は「役人がその場を離れようとするそぶりを見せたので、(杜
冷は)重病というほどでもなかったので頭を持ち上げて、なにか物言いたげな
様子を示した」となるかと思います。
しかしこうなると、前述したような感動の場面がちょっと減点になってし
まいますが...「微疾(=困憊)なるも頸を挙げ」のほうが感動的!!
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