三国志モバイル人物伝

張允Zhang Yun

チョウイン
(チヤウイン)

(?〜?)
漢驃騎将軍東曹掾

呉郡呉の人。張温の父《張温伝》。

張允は財貨を軽んじて士を重んじ、名声は州郡に高らかだった。

許貢は呉郡太守を称して高岱の母を人質に取った。高岱は友人の張允・沈〓に船を準備させて許貢に会いに行き、母を返してもらって船に乗った。許貢は気が変わって追っ手を差し向けたが、追い付くことができなかった《討逆伝》。

張允は孫権の東曹掾になり、亡くなった。のちに顧雍がその子張温を評価して「現代において張温に比肩する者はおりませぬ」と述べたところ、孫権は「ならば張允が死んでいないのと同じことだな」と答えている《張温伝》。

張允が東曹掾に任用されたとき、孫権がどの将軍位に就いていたのか分からない。その役職から開府が条件になるかとも思うが、孫権は討虜将軍の当時すでに開府していたらしい《陸遜伝》。本伝の記述が正しければ、張温が出仕したのは孫権が呉王に封ぜられて以降のことで、二十九歳かそれ以上だったことになる。もし父張允が亡くなったのが討虜将軍の時代であれば、張温はもっと早く登用されていたはずだ。ここでは驃騎将軍の東曹掾だったとしておきたい。

【参照】許貢 / 顧雍 / 高岱 / 沈〓 / 孫権 / 張温 / 呉郡 / 呉県 / 太守 / 東曹掾

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