三国志モバイル人物伝

呂凱Lu Kai

リョガイ

(?〜?)
蜀雲南太守・陽遷亭侯

字は季平。永昌郡不韋県の人。

郡に出仕して五官掾功曹従事を務めた。このころ雍[カイ]らが中央に従わなくなったので、中都護李厳は六通の手紙を送って服従を求めたが、雍[カイ]は「『天に二日なく地に二君なし』と言います。いま三つの国が並び立っており、誰に帰服すべきかわからないのです」と言った。やがて雍[カイ]は呉に降伏して呉の永昌太守に任じられた。

呂凱は府丞王伉と協力しあい、国境を封鎖して雍[カイ]の侵入を阻んだ。雍[カイ]は何度も永昌郡に檄文を送って国境封鎖の解除を求めたが、呂凱は手紙を返して「貴方の御先祖雍歯様は高祖(劉邦)に恨まれなが らも侯に封じられました。なぜ漢王室の御恩と御先祖の忠義を裏切ろうとなさるのでしょうか」と言った。

丞相諸葛亮が雍[カイ]討伐の軍を発すると、雍[カイ]は高定の部下に殺された。諸葛亮は皇帝に上表して「永昌郡吏の呂凱と府丞王伉は絶縁の地で忠節を貫くこと十年余りに及び、彼らは道義を守って雍[カイ]・高定の軍事的圧力にも屈しませんでした。私は永昌郡の人々がこれほど誠実かつ正直だとは思いませんでした」と呂凱らを褒め称えた。呂凱は雲南太守・陽遷亭侯となり、王伉も永昌太守・亭侯となった。しかし、のちに呂凱は蛮族の叛乱によって殺害された。

【参照】王伉 / 高定元高定) / 諸葛亮 / 雍[カイ] / 雍歯 / 李厳 / 劉邦 / 雲南郡 / 永昌郡 / 呉 / 不韋県 / 陽遷亭 / 侯 / 功曹従事 / 五官掾 / 丞相 / 太守 / 中都護 / 亭侯 / 府丞

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