カンキ |
(?~?) |
|
字は伯彦。広漢郡緜竹の人《華陽国志》。 韓揆は県令錡裒の主簿であった。黄巾賊が緜竹県に入ったとき、韓揆は錡裒の手を引いて草むらに潜んだ。錡裒の命令によって彼が身を隠せるところを探していたが、まだ帰らないうちに、錡裒は賊徒に捕らわれて殺されてしまった。韓揆は錡裒の亡骸を棺に収めて地中に埋め、益州の従事賈龍のもとへ赴き、州兵を借りて賊徒を討伐したいと申し入れた。賊徒を撃破したのち、韓揆は「令君(ちじ)の敵討ちをしたかっただけだ。自分だけが生きているなんて忠義じゃないぞ」と言い、自殺して果てた《華陽国志》。 |