利用許諾契約書

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原著作者:【むじん書院】

董恢

董恢休緒といい、襄陽の人である。先主劉備)に仕えて宣信中郎となった。

費禕への使者に立ったとき、董恢がその副使を務めた。ある日、孫権が泥酔して訊ねた。「楊儀・魏延は牧童のごとき小人だ。一時的な状況によって鶏か犬くらいの役には立つこともあったのだろうが、そうした事態が収束してもなお任用しつづけた以上、もう軽んずるわけにはいかなくなる。もし諸葛亮がいなくなれば、かならず災厄を起こすことになろう。諸君はぼやぼやしているものだから、それに対して予防することすら知らない。それでも『よき手立てを伝える』と言えるのだろうか?」費禕はびっくりして四方を振り返るばかりで、返答することができなかった。董恢が言った。「楊儀と魏延の不仲は私憤より起こったもので、黥布・韓信のような御しがたい心を持っているわけではありません。ただいま強敵を退治して中華を一統しようとしているところですが、功績は才能によって成り、事業は才能によって広められるのです。彼らを捨ておいて任用せず、それによって後日の患いを防ぐというのは、ちょうど風や波の起こるに備えて舟の楫をあらかじめ捨てるようなもので、先々を見通した計略ではありません。」孫権は大声で笑い、楽しんだ。諸葛亮はそれを聞いて、機微に通じた言葉であると思い、(董恢の)帰国から三日もせぬうちに召し寄せて丞相府属とし、巴郡太守に昇進させた。

それより先のこと、侍中董允らは遠出して酒宴を開こうと約束していたが、董恢が董允のもとへ挨拶にやってくると、すぐさま(馬車から)副馬を外させた。