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このサイトを作るにあたって参考にした史料・書籍です。つまりこれらが揃えば【むじん書院】なんかいらない、自分で作れてしまうというわけ。
価格は私むじんが購入したときのもの。高い時期でも気にせず買っているので、実際にはもっと安く手に入ります。
史料 | |||||
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書名 | 発行所/年 | 編著者 | サイズ/装丁・冊数・ページ数 | 価格(円) | 備考 |
三国志 | 中華書局 1959年 | (撰)陳寿(注)裴松之 (校点)陳乃乾 | h202mm w140mm ペーパーバック5冊組1510p | 全4,000 | |
三国志集解 | 中華書局 1982年 | (撰)陳寿(注)裴松之 (集解)盧弼 | h265mm w195mm ハードカバー1157p | 8,000 | |
後漢書集解 | 中華書局 1984年 | (撰)范曄・司馬彪(注)李賢・劉昭 (集解)王先謙 | h265mm w195mm ハードカバー2冊組1361p | 全11,000 | |
華陽国志 | 世界書局 1979年? | (撰)常璩(校)銭穀 | h188mm w130mm ペーパーバック2冊組502p | ? | 影印(楷書) |
荊楚歳時記訳注 襄陽耆旧記校注 | 湖北人民出版社 1999年 | (撰)宗懍・習鑿歯 (訳注)譚麟(校注)舒焚・張林川 | h212mm w148mm ハードカバー合本415p | 1,480 | 簡体字 |
水経注校釈 | 杭州大学出版社 1999年 | (撰)桑乾(注)酈道元 (校釈)陳橋駅 | h210mm w153mm ハードカバー731p | 3,780 | |
水経注疏 | 江蘇古籍出版社 1989年 | (撰)桑乾(注)酈道元 (疏)楊守敬・熊会貞 | h210mm w153mm ハードカバー3冊組3508p | 全6,300 | |
隷釈・隷続 | 中華書局 1986年 | (撰)洪适 (刊誤)黄丕烈 | h260mm w185mm ペーパーバック492p | 3,310 | 影印(楷書) |
史評 | |||||
廿二史箚記校証 | 中華書局 1984年 | (撰)趙翼(校証)王樹民 | h203mm w139mm ペーパーバック2冊組921p | 全2,790 | |
工具書・解説書 | |||||
中国歴史地図集 (三国西晋時期) | 地図出版社 1982年 | (撰)譚其驤 | h261mm w186mm ペーパーバック156p | ? | 簡体字 |
三国風雲地図説 | 地震出版社 2004年 | (撰)許盤清 | h208mm w144mm ペーパーバック396p | 1,730 | 簡体字 |
中国古代服飾史 | 中国戯劇出版社 1984年 | (撰)周錫保 | h260mm w183mm ペーパーバック542p | 3,430 | 簡体字 |
三国志演義 | 岩波書店 1994年 | (撰)井波律子 | h174mm w106mm ペーパーバック227p | 620 | |
字典 | |||||
康煕字典 | 中華書局 1962年 | (撰)康煕帝 | h190mm w145mm ハードカバー1683p | ? | |
翻訳 | |||||
三国志 (世界古典文学全集24) | 筑摩書房 1977年 | (撰)陳寿(注)裴松之 (訳)今鷹真・井波律子・小南一郎 | h225mm w160mm ハードカバー3冊組1432p | 各5,870 | 箱入 |
三国志 (中国古典シリーズ) | 徳間書店 1979年 | (撰)陳寿(注)裴松之 (監修)松枝茂夫・立間祥介 | h201mm w138mm ハードカバー6冊組1849p | 各1,800 | 抄訳・箱入 |
三国志演義 | 徳間書店 1983年 | (撰)羅貫中(訳)立間祥介 | h152mm w106mm ペーパーバック8冊組2453p | 各340〜440 |
すごく少ないですね。論文や研究書をもっとたくさん読みたいものです。
ちくま訳本がベースにしている本です。実はむじん、この本を持ってはいるもののまだ10回ちょっとしか開いたことがない。原文で読むなら『三国志集解』の方がテキストも正確だし集解も読めるし、もし標点を確認したければ【中研院漢籍電子文献】でできるから。あえてこの本を開くとすれば、この本がいかに誤植してるかしてないかを確認するときだけだったりします。この本はいくつもの版本を比較検討して念入りに校訂を行っていて、数ある『三国志』の中でも定評があるとはいえ、やはり誤植がないわけではないし、それも結構な数にのぼってたりします。それでも『三国志』といえばやっぱりこれでしょう。値段もサイズも手頃ですし、活字も読みやすく、普通に読むだけならなんら問題ありません。
中華書局と台湾芸文印書館の2ヶ所から出されていますが、どうやら内容は同じらしいです(未確認)。私が持っているのは中華書局版ですが、これは装丁がしっかりしてないのですぐぼろぼろになってしまいます。1957年に古籍出版社が印刷したものをベースとして銅板活字の影印本です。標点はなく、集解は割り注の形でいささか読みづらいかも知れません。この本がとにかくすごいところは誤植がほとんどないということ。私が読んだ範囲では片手の指で数えられるほどしかありませんでした。これがあれば誤植の多い上記校点本はいらないですし、また集解では他の諸書から多数の引用があるのでお買い得です。ただ、めちゃくちゃサイズが大きいので、持ち歩いたり日常的な読書をするには向いてません。あくまでも調べもの用です。私は8,000円で買いましたが実際6〜7,000円が目安になるでしょう。
これも中華書局と台湾芸文印書館の両方から出ています。私が持っているのはやはり中華書局版ですが、『三国志集解』と違って上下2冊に分かれているので傷みにくいです。1915年に虚受堂が印刷したものをベースとした影印本で、慣れないうちは活字が汚くて小さくて読みづらい!ごく一部には割り注の中にさらに割り注があったりして視力の弱い人にはかなりつらいかも。こちらも誤植はほとんど見られません。ご購入の際は7〜8,000円くらいが目安でしょうか。あまり人気のない時代だけに割高です。
『三国志』裴注でもしばしば引用されている本で、今でもほぼ完全な形で残されています。校訂を経て活字になった本もたくさん出ていますが、私はあえて影印本を選びました。楷書で手写されたものをベースにしているため、慣れるまで読みづらいでしょうね。私も活字と比較しなければよく理解できない箇所がいくつかありました。
こちらも同じく『三国志』裴注でたびたび引用されている本です。別名『襄陽記』。作者は晋代の人ですが、当時としては珍しく蜀正統論を唱えた習鑿歯です。襄陽地方の人物や地理について語りますが、分量はやや少なめです。私が買ったのは『荊楚歳時記』との合本ですが、活字が大きく装丁もしっかりしていて読みやすいです。
これはもう『三国志』読むなら必携アイテムですよ。なぜみんなこれを買わないのか不思議ですね。三国時代の郡県の所在、川の流れ、関所、渡し場などを復元しています。注意が必要なのは、ここで三国時代と言っているのは西暦262年ごろのことで、もうほとんど末期です。曹操や劉備の時代を調べるなら、少し割高になりますが同シリーズ「秦西漢東漢時期」を見た方がいいでしょう。この本には繁体字版・簡体字版があって、またそれぞれに精装版・平装版があるようです。簡体字と平装の組み合わせが安くなります。それにしても琳琅閣書店の600円台は破格の安値!
この本については言うまでもないでしょう。前述の中華書局『三国志』を日本語に訳したもので、世界古典文学全集として出された3冊組のハードカバー版と、ちくま学芸文庫として出された8冊組の文庫版があります。私がハードカバー版を買ったのはかれこれ十数年くらい前になりますが、いまだに崩れたり折れたりせず買ってきたままの状態を保っています。そんなわけで新しく買うならハードカバー版がオススメ。文庫版になっても大して誤字誤訳は修正されてないようですしね。
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