ショウセイキョウ |
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本名を「焦矯」といったが、かつて征羌の県令を務めたことがあったので、こう呼ばれた《歩隲伝》。会稽郡の豪族として、食客たちに好き勝手なことをさせていた《歩隲伝》。 あるとき歩隲・衛旌という者が徐州から流れてきて、食糧を求めるべく、ともに名刺を差し出して瓜を献上した。征羌は屋内で寝そべったまま彼らを待たせた。時間が経ち、衛旌が立ち去ろうとしたのを、歩隲が止めて「もともとここへ来たのは彼の権勢を恐れたからだ。いま立ち去って誇りを示せば恨みを買うことになるぞ」と言った《歩隲伝》。 しばらくしてから征羌は窓を開けて彼らを見やると、自分は机を前にして帳の内側に座り、窓の外の地べたに座席をしつらえて衛旌らを座らせたので、衛旌はいよいよ恥辱に感じた。征羌は食事を作らせて、自分は大きな机いっぱいに料理を並べたが、衛旌らには茹でた野菜を小皿に盛って、それだけを与えた。衛旌は食べる気にもなれなかったが、歩隲は腹一杯に食べた《歩隲伝》。 退出したあと衛旌が「どうしてあれを我慢できるんだ!」と歩隲を怒鳴りつけると、歩隲は言った。「あれは主人として乞食を遇したのだ。当然のことじゃないか、なぜ侮辱に感じることがあろう?」《歩隲伝》 |
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