法雄 - 3Pedia

法雄Fa Xiong

ホウユウ

(?~?)
漢南郡太守

字は文彊。扶風郡郿の人。法真の父。法正の曾祖父《法正伝》。

法氏は代々二千石を出す家柄だった。はじめ郡に出仕して功曹となり、大傅の府(役所)に招かれて高第に推挙され、平氏県長・宛陵県令を歴任した。そのころ海賊どもが将軍を自称し、海沿いの九つの郡で太守や県令を殺害していた。御史中丞が幽州・冀州諸郡の郡兵数万人を率いて討伐にあたったとき、法雄は青州刺史に任じられた。討伐に従軍して連戦連勝し、海賊どもはなりを潜めた。

法雄は青州刺史を四年間務めたのち南郡太守に昇進した。南郡では虎狼の被害が甚だしく、前任の太守は虎狼を退治した者に賞金を出していた。法雄は「虎狼が山林に住むのは人間が城市に住むようなものだ」と言い、檻や罠を破棄させた。虎狼を捕まえようとしてむやみに山林に入る者がいなくなり、けっきょく虎狼の被害はなくなった。南郡にあること数年、元初年間(一一四〜一二〇)、法雄は在官のまま卒去した。

【参照】法真 / 法正 / 菀陵県(宛陵県) / 冀州 / 郿県 / 青州 / 南郡 / 扶風郡 / 平氏県 / 幽州 / 御史中丞 / 県長 / 県令 / 功曹従事 / 刺史 / 将軍 / 高第 / 太守 / 大傅 / 府