曹性 - 3Pedia

曹性Cao Xing

ソウセイ

(?~?)

郝萌・呂布の将。

建安元年(一九六)六月のある日の夜、呂布の将である郝萌が叛乱を起こした。郝萌は軍勢を率いて下邳の治府に入ったが、政庁が堅牢で入ることはできなかった。呂布が政庁から脱出して都督高順の陣営に逃げ込むと、高順は手の者に武装させて治府へ入り、郝萌に向けて弓弩を発射した。郝萌の軍勢は総崩れとなり、明け方には自陣に引き返した《呂布伝》。

曹性は郝萌の将であったが、このとき離叛して彼と対戦した。郝萌は曹性を突き刺して傷を負わせたが、曹性も郝萌の片腕を切り落とした。高順が郝萌の首を斬り、曹性を輿に載せて呂布のもとに送った。曹性は呂布の質問に答えて言った。「郝萌は袁術の陰謀を引き受けていたのです」、呂布「陰謀を企てていたのは誰々だ?」、曹性「陳宮が賛同しておりました」。同席していた陳宮が顔を赤く染めたので、側にいた人々は全部それを悟った《呂布伝》。

曹性「郝萌はいつもその計画について質問してきましたが、曹性は、呂将軍には大将としての神性がござって、攻撃することは不可能だと申して参りました。郝萌の狂乱ぶりは限りなく、思った以上でありました」。呂布は曹性に「卿は健児である!」と言って手厚く療養してやり、傷が癒えると郝萌の旧陣営を慰撫させ、その人数を領させた《呂布伝》。

【参照】袁術 / 郝萌 / 高順 / 陳宮 / 呂布 / 下邳国 / 閤(政庁) / 都督 / 府