康泰 - 3Pedia

康泰Kang Tai

コウタイ

(?~?)
呉中郎

孫権の時代、康泰は中郎の職にあった。命令により宣化従事朱応とともに海南の諸国を訪れた《梁書海南諸国伝》。扶南国を訪れたとき、ちょうど中天竺国から陳・宋という二人の使者が扶南へ来ており、こと細かに天竺の習俗を聞き知った《同》。こうして通過したところ、噂に聞いたところ、合わせて百数十ヶ国となり、そこで伝記を作ったのである《同》。

『呂岱伝』に、交州を平定したのち、従事を南方へ遣して帰服を勧告させると、扶南・林邑・堂明などの国王が貢ぎ物を献上してきた、とある。これが康泰・朱応を指すと考えられる。

著書に『呉時外国伝』がある《太平御覧》。「扶南伝」というのはその一部であろう《水経注疏》。

【参照】朱応 / 宋 / 孫権 / 陳 / 海南 / 中天竺 / 天竺 / 扶南 / 宣化従事 / 中郎 / 呉時外国伝 / 扶南伝