ソンロウ |
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建安二十三年(二一八)、陸渾の県長であった張固は、人夫を徴発せよとの命令を受け、彼らを漢中に送ることになった。しかし百姓たちは遠方での苦役を嫌がり、心にわだかまりを抱いた。そこで領民の孫狼らは挙兵して県主簿を殺し、叛乱を起こして県城を破壊した。張固は胡昭という者に身を寄せて領民を呼び集めた。孫狼が南方へ行って関羽に帰服すると、関羽は印綬と軍勢を与え、帰郷して暴れまわらせた。孫狼らは陸渾の南にある長楽亭まで来たが、「胡居士(胡昭)は賢者であるから、あの部落は一度たりとも侵害してはならぬぞ」と誓いあった《管寧伝》。 『関羽伝』に、梁・郟・陸渾の羣盗のなかには、はるばる関羽から印綬称号を受けて彼の支党となる者もあった、とある。孫狼らを指すものだろう。 |