モウエン |
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字は休明。朱提郡の人《華陽国志》。 諸葛亮は南中を制圧したのち、その地の俊傑である建寧の爨習・孟獲、朱提の孟琰を官吏に取り立てた《華陽国志》。のちに孟琰は虎歩監に昇進して諸葛亮の北伐に従軍し、先遣部隊として武功水の東岸に布陣した。敵将の司馬懿が渭水の増水に乗じて、二十日、騎兵一万人を差し向けて孟琰陣営を攻撃させたので、諸葛亮は竹を組んで橋を作るとともに、武功水越しに弓を射かけた。敵兵は橋が完成しそうになったのを見て、すぐに逃げていった《水経注・太平御覧》。孟琰はのちに輔漢将軍にまで昇った《華陽国志》。 |