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クラブ『水経注』
- 4 方壺島主 2005/08/15(Mon) 21:48
- 其の東北の陬より出で、
『山海経』に曰く、「崑崙の墟は西北に在り、河水は其の北東の隅より出
づ」と。『爾雅』に曰く、「河は崑崙の墟より出づ。色は白し。渠(そゝ)ぎ
并はさる所は千七百一川、色は黄。〈『物理論』に曰く、「河の色の黄なる
者は、衆川の流、蓋し之を濁らせばなり」と〉百里にして一たび小曲し、千
里にして一曲一直す」と。漢の大司馬・張仲の議して曰く、「河水の濁れる
を、一石の水を清澄すれば、六斗は泥なり。而して民の競ひて河を引き田に
漑げば、河をして利を通ぜしめず。三月に至り、桃花水の至りて則ち河の決
するは、其の噎(ふさ)がりて洩せざるを以てなり。民に禁じて復た河を引く
こと勿らしめんことを」と。是れ黄河の濁河の名を兼ぬる(所以)なり。『述
征記』に曰く、「盟津・河津は恒に濁る。江に方(くら)ぶれば狭たるも、淮
・済に比らぶれば闊たり。寒なれば則ち冰の厚さ数丈、冰の始て合はさるや、
車馬 敢て過ぎず、要(かなら)ず狐の行くを須つ。此の物 善く聴き、冰下に
水無くして乃ち過ぐれば、人 狐の行くを見て、方に渡らんとすと云ふ」と。
余の按ずるに『風俗通』に云ふ、「里言に称すらく狐の河を渡らんと欲する
も、尾を如何ともする無し」と。且つ狐の性 疑多し、故に俗に狐疑の説有り。
亦た未だ必ずしも一に縁生の言に如かざるなり。
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