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翻訳・校訂
78  IMAGINE  2004/07/28(Wed) 10:15
78 名前: むじん 投稿日: 2003/11/05(水) 16:46 [ 7eJsAdVM ]

『于禁伝』に記載する曹操の于禁評。
ちくま訳「わしが于禁を知ってから三十年になる。危機を前にし困難にあって、
 かえって龐悳に及ばなかったとは思いもよらなかった。」
原文「吾知禁三十年,何意臨危處難,反不如龐悳邪!」

ついでに『演義』立間訳。(于禁従孤三十年,何期臨危反不如龐徳也!)
「于禁は三十年もわしに仕えてきたのに、わからぬものじゃのう。
 いざとなっては、龐徳にもおよばぬとは。」

原文を見てみると、ちくま訳のように「于禁は龐悳に及ばない、意外だ!」と、
彼に失望したようにも読めるし、『演義』などもその解釈に則っているようですが、
一方「やはり于禁が龐悳に劣るわけがないのだ!」と解することもでき、
むしろ断固たる意志をもって彼への信頼を貫こうとしているようにも見えます。
曹操と于禁との関係を考えれば、こちらの方が妥当に思われますが…?

拙訳「吾は于禁を知ること三十年になる。危機に臨んで困難に処するにあたり、
 まさか龐悳にも及ばぬなどと、どうして思えたものだろうか!」
どうとでも読めるように案配してみました。
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