■IMAGINEメイン板に戻る■  最後のレスまで飛ぶ  レスを全部見る  最新レス100件を見る
翻訳・校訂
290  方壺島主  2004/12/13(Mon) 22:41
「『老子銘』に曰く、『延熹八年八月甲子、皇上 徳を尚び道を宏くし、閎を含
むこと光大にして、神を存し性を養ひ、意は凌雲に在り。是を以て心を黄軒(黄
帝軒轅氏)に潜め、符を高宗に同じうすれば、夢に老子を見、尊びて之を祀る。
時に陳相・辺韶は、典国の礼を典るも、(材薄く思ひ浅ければ、至人を測度して、
是か非かを弁ずる能はず。案ずるに書籍に拠りて以為(おも)へらく、老子は周
の末世に生れ、玄虚にして静を守り、無名を楽み、不徳を守り、高官を危(あや
ぶ)み、下位に安んじ、孔子に遺るに仁言を以てす。世を辟けて隠居し、姓名を
変易して、唯だ知らるゝことを恐る。夫れ日は幽明を以て節と為し、月は虧盈
を以て自ら成る。盛衰の原を損益して、禍福の門に依伏し、人道は盈つるを悪
みて謙を好む。蓋し老子の労して国を定めず、功を民に加へざるは、隆崇を今
に見はし、時人の享祀する所と為る所以にして、乃ち其の禄を逃れて微に処る
は、『之を損(へら)して又た之を損す』(老子48章)の余胙なり。虚無の清寂を
顕はすを、『天地に先んじて生る』(老子25章)と云ひ、乃ち真を守り寿(いのち)
を養ひ、五福の致す所を獲るなり。敢て演べて之を銘す)と云云」です。
『老子銘』は辺邊韶の作と伝えられるもので、辺韶の事績は文苑伝に見えます。
台湾の「漢学研究中心」(http://ccs.ncl.edu.tw/chinese.html)に劉屹氏の論
文『論〈老子銘〉中的老子与太一』に、『全後漢文』などから引いた全文が掲
載されています。道順は、トップ→全文書刊→《漢学研究》論文全文→「第廿
一巻第一期」です。
sage  pre  等幅 書き込み後もこのスレッドに留まる
名前: メール:

■IMAGINEメイン板に戻る■  ページの先頭まで飛ぶ  レスを全部見る  最新レス100件を見る

readres.cgi ver.1.69β1
(c)megabbs
(original)