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こんにちは!
120  方壺島主  2005/05/29(Sun) 18:54
>林檎さま
 「[執+土]江」の読みですが、康煕字典で「[執+土]」を引くと、最初に唐韻・
集韻・韻会・正韻を引いて「都念の切、音は店」とあり、ご指摘のとおり「Dian」
の発音になります。しかしもう少し後ろを見ると、広韻を引いて「徒協の切」、集
韻を引いて「達協の切」とし、「並びに音は牒」としています。説明文にも、「又
た県名。四川・重慶府・忠州に属す」とあります。
 歴史的な読みの傍証としては、漢書地理志上・応劭の注に「徒(と)tu・浹(せふ)
jiaの反」と。後漢書岑彭伝・李注および三国志蜀書劉璋伝・裴注に「徒・協(けふ)
xieの反」と。資治通鑑周紀・漢紀・晋紀・梁紀の胡注に「音は畳(てふ)die」と、
また漢紀の胡注に「徒協の翻」と、それぞれ見えています。
 このサイトの管理人は後漢〜三国時代を調べていますから、地名の読みをなるべ
く歴史に沿ったものにしようと考えているでしょうから、「ちょう(てふ)・こう(か
う)」としたのだと思います。
 最初に康煕字典で示したように、清代教養人の知識としては、「[執+土]江」を
古く「ちょうこう」と読んだことは当然のことでした。しかし時代がくだり、現代
では中国でも「てんこう」と読んでいるようです。日本でも古い地名の読み方が変
わったところは多いと思います。例として妥当かどうか分かりませんが、「大阪(大
坂)」は確か「おざか」と発音していたのではないでしょうか。
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